普通に美しい、ずっと心地良い。

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  • 継承する手技

    技術が進化し、200年住宅という声も聞く中、伝統的な工法が見直されているという事実があります。なぜならそこには日本の気候や風土に逆らわない、自然と共存した暮らし方があり、さらに金物に頼らない接合部の知恵や貫の粘り強さ、土壁の強さ、長寿命への工夫、間取りの柔軟性が息づいているからです。けれども、仕口や継ぎ手一つとってもそれは木材の特性を熟知した職人の知恵があってこそ。つまり工法のみを継ぐのではなく、知恵と技の継承もまた不可欠であるということです。
     番匠では、できる限り金物を使わずに木本来の特性を活かすため、梁と梁は継ぎ手で結び、また、柱と柱は横木でつなぐ「貫工法」と呼ばれる鎌倉時代より伝わる伝統工法をおすすめしています。この貫工法については、筋交いと構造用合板で耐力壁を固める木材軸組工法に比べ、揺れや変形が生じやすいといわれますが、逆にそれが構造的な粘りとなることが実証され、近年は耐力壁としての規定が設けられました。こうした独特の木組みとその技術を継承し、現代化させることによって、丈夫で再生可能な長寿命の構造体を実現しています。

    継承する手技
  • 設計室と加工場 

    番匠の構造体は、見えないところをしっかりとつくり、伝統的な家づくりのよさと現代技術を柔軟に取り入れているのが特徴です。まず、設計図面確定後、その図面をもとに担当大工を交えて打ち合わせをします。その後、大工の技量を問うといわれる「墨付け」を、設計室に隣接した加工場で大工が行います。完成後は見えなくなってしまう部分ですが、墨付けは精度を左右する最も重要な工程の一つです。骨組みの合わせを決め、木材を選別して捩れや曲がり、歪みを調整し、一本一本材の性格を見極めながら、墨で印をつけ、やがて「手刻み」へと進みます。プレカットではできない、手刻みによる伝統的な仕口・継ぎ手は、梁や柱をしっかりとつなぎ合わせ、耐震力を高めます。そして、加工した材料は現場に搬入し、大工自らの手で組み立て、上棟を迎えます。木を選び、住まいとして完成するまで、大工職人の誇りが高い品質を維持しているといっても過言ではありません。

    設計室と加工場 設計室と加工場
  • 左官がつくる土壁の家
    左官がつくる土壁の家

    番匠では、熱を蓄える性質を特徴とする「土壁の家」を提案しています。意匠的な風合いの魅力はもちろん、伝統的な厚貫工法による土壁は、しっかりと断熱施工をすることによって、土壁ならではの調湿性、蓄熱性が活かされ、室内の温熱環境性能を整えることができるからです。柱を貫通して壁の中に入れる厚貫(105×27mm)は、筋交いほど強くはないものの、地震時の建物の倒壊に対して、最後まで建物を支えるという構造的な特性も持っています。

    左官がつくる土壁の家
  • 現場こそ、ものづくりの基点

    番匠では、現場での施工管理を重視しています。住まい手との入念な打ち合わせを経て設計図を書き上げていますが、図面通りにつくればよいというわけでは決してありません。ものづくりの最終的な仕事場はあくまでも現場であり、そこには図面上では見えなかったものがたくさん見えてきます。それらを現場で対応するのが「現場管理」です。よりよい住まいをつくる、という信念のもと、設計者もまた現場に足を運び、職人との対話の中でより満足度の高い家づくりをすすめています。

    現場こそ、ものづくりの基点
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